第1回写真オークションで
アーヴィング・ペンのプリントが
57万円で落札!
東京・八重洲にあるギャラリーR.ローカスで10/29(日)に「写真オークション」が開催された。写真集とオリジナルプリントが53ロット出品され、緊張のなか、13時25分からセールがスタートした。
オークションという言葉は知っていても、実際に参加したことがある人はほとんどいないはず。この東京オークション・ハウスは、写真をメインに幅広く一般の人が参加できるオークションとして企画された。奇数月に実施されることになっており、今回はお披露目を兼ねたプレ開催という位置づけだ。
普段はギャラリースペースとなっている場所が、奇数月の最終日曜日はオークション会場になる。
セール参加者は受付で、免許証など身分証明書を見せて、同意と規約書を書くと、入札の時に使うビットナンバーが手渡される。手続きはそれだけ、実に簡単だ。専門家でなければ入れないわけではないし、入場料も必要ない。この日はやや緊張した面持ちで21名がセールに参加していた。
出品商品は受付でリストを手渡されるが、すでに同じ会場で開催4日前から『プレビュー』(下見会)として商品は展示されていた。買う気で参加している人ならば、当然、下見はして当たりはつけているはず。今回はプレ開催ということで、事前に予想落札価格が表示されていなかったので、いくらから入札が始まるのかが不安でもあり、楽しみでもある。

チェアマン・米山さんの進行で53ロットがオークションにかけられた。
それぞれが思惑を抱えながら、チェアマンが入場しオークションがスタートした。セールは写真集から始まり、ロットナンバー1は奈良原一高「破滅した時間」(1975年・朝日新聞社刊)。スタート価格は35,000円だ。ビットナンバー13が手を上げ、落札。
静かな雰囲気で進行していたが、ロットナンバー6の森山大道「続 にっぽんの劇場写真」(1978年・朝日ソノラマ刊)で、ビットナンバー2と4が挙手。10,000円、12,000円、15,000円と競り合い、オークションの雰囲気が俄然盛り上がる。またテレビで見た記憶から、金額の提示はセール参加者がするものと思っていたが、ここではチェアマンが発声していた。
ロットナンバー18の深瀬昌久「RAVENS」(1986年・蒼穹舎刊)では、25,000円から5度の競り合いで50,000円で落札。1967年に我が学研が出版した東松照明「日本」も35,000円から始まり、40,000円でビットナンバー2に競り落とされた。
石元泰博「シカゴシカゴ」はなかなか市場には出てこない写真集のひとつだ。
後半のオリジナルプリントは、価格がぐっと上がり200,000円程度の商品が並び、結果、売買されたのは2点のみだったが、この日、3番目に価格の高かったアーヴィング・ペンの「Fashion Photograph in a cafe,Peru 1948」(制作1948年、490×475mm、ゼラチンシルバー・プリント、写真裏面にサイン)が570,000円で落札されている。購入した人は口々に「良い買い物をした」とご満悦の表情を浮かべながら、支払いを済ませ、商品を手に会場をあとにしていた。
主宰者の井上和明さんは「第1回としては予想以上の盛況だったと思います。これから少しずつ知名度を上げていって、盛り上げていきますよ」とほっとした表情を浮かべながら、手ごたえを語っていた。
次回は11/26(日)13時から15時に「19世紀写真」をテーマに100点ほどが出品される予定。そのプレビューは11/22(水)から25(土)の11時から17時に開催される。会場の所在地は東京都中央区日本橋2-1-17 丹生ビル2F(電話:03-5299-4166)。
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